□2003.12.07 (Sat) |
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■カラダ発想術
「あそぶとまなぶ事務所」代表のくらたまなぶさんが、、日経新聞「仕事常識」の中で、「自分マーケティング」じゃなくて「他人マーケティング」のスタートとして「女・子供になりきってみる」ことを提唱しています。
くらたさんは、リクルートに20年在籍し、女性向け情報誌「とらばーゆ」の生みの親。
「とらばーゆ」創刊準備時には、100人を越える女性と会い、話を聞いたといいます。
バンカラで体育会系で男三兄弟のくらたさんにとって、女性はとても遠い存在だったが、女性との会話が100人を越えるころから、やけに相づちがうまく打てるようになり、感情移入できるようになります。
「そうだよね・・・」
「わかる、わかる」
そんなある日、男だけの飲み会で、女の悪口を言いあっていたところ、それまでは一緒になって毒づいていたくらたさんが、突然
「何よ、あんたたち!」
カラダに女が降りてきたのです。
物の見方について、くらたさんは、次のようにまとめています。
「おじいさんが山に柴刈りに行った時代も、工場で大量にモノを製造する時代も「大人の男」のスタンスは重要だ。
でも、サービスとか価値とか情報ってことになると「女・子供」になりきる方が大事だと思う。
そもそも「大人の男」なんて、たいした消費してませんからね」
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□2003.11.29 (Sat) |
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■3分で伝える話し方
テレビ、ラジオ通販でおなじみのジャパネットたかた(長崎県佐世保)が注目されています。急成長の秘密は自ら番組に出演し、ものの3、4分で商品に興味を持たせる高田明社長(55)の「語り」にあるようです。自分の意見をきちんと伝えることが難しい社会生活に、そのコツを応用していきたいものです。
「ラジオでもモノを見ることができる。」と高田社長は事もなげに言います。
「名刺より小さく、携帯電話より軽いんです、と話せばラジオでも商品が見える」
ただし、このわかりやすさは深い商品知識のたまものです。
3分で伝える高田社長の話し方は次のようです。
- 商品のすべてを語ろうとしない
- 目、顔、指、体すべて動員
- 大きさ、数量は身近な対象物と比較
- 専門用語は自分の言葉に変換
- 業界の常識を持ち込まない
- 日本語のあいまいさに甘える
- しゃべりの「プロ」にならない
- 自分の地を出す
- 台本に頼らない (日経新聞朝刊から抜粋)
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□2003.11.23 (Mon) |
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作家の出久根達郎さんがエッセー『レターの三枚目』で、こう記している。
「そういえば、わが町の駅前の本屋さんが、店を畳んだ。けっこう大きな書店だったのに、うまく行かなかったらしい。
毎年、何百件もの本屋さんが廃業する時世である。
新刊であれ、古本であれ、書店が立ちゆかぬ時代は、決していい時代ではない」
においのある店が消える一方で、頭を使わないと生き残れない時代に入って久しい。売り上げ好調な店は、確実に頭を使っている。出久根さんは、エッセイーでこう結んでいる。
「頭を使わないと生き残れない時代、ということだ。
札幌の書店で、ベストセラーの逆をついて、売れない文庫フェアを始めたら、一週間で半分以上売れた、という。
『なぜだ!?売れない文庫フェア』だそうで、目のつけどころが面白い」
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□2003.11.15 (Sun) |
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愛知中小企業家同友会の加藤輝美共育委員長が「『同友Aichi』(11月1日発行)の中で「人を育てることこそ経営者の使命」と話されています。興味深いくだりがあったので、紹介します。
「巨人軍を例にとるなら、清原がたよりないからといって、コーチの篠塚がバッターボックスに立ったらどうなるのか。その上、原監督までもが選手として試合に参加したら、周りの選手はどう思うだろうか。
つまり、原監督は試合を采配するのが役割であり、社長の仕事も同様です。
また、野茂やイチローは監督に個性を伸ばされたからこそ今の活躍があり、個性を伸ばすことは経営者の重要な役割です。」
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□2003.11.06 (Fri) |
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■天岩戸伝説
最近、「天岩戸伝説」が気になっています。様々な学びの会へ参加しますと、この伝説がよく取り上げられ語られます。
その理由は、会に参加しない人や参加の少ない人に、どうしたら参加を促せるかのヒントが、この伝説の中に秘められているからでしょう。
学びの会が、学びだけを追い求めるのではなく、楽しくなければいけない、楽しさの中にこそ学びがあるのだということを、今一度認識しなければいけないのだと思います。「天岩戸伝説」がそのあたりを教えているような気がします。
「その昔、天照大神が怒って、天岩戸にこもってしまい、地上には光が差し込まなくなった。草木が枯れ、悪鬼が悪さをするという困った状態になったので、やおよろずの神々が話し合って、ある試みを行なった。天岩戸の前で楽しいことをやって、天照大神の気を引こうというのだ。あまのうずめのみことが面白おかしく舞いを舞う姿に、天照大神がちょっと天岩戸を開いたところを、あまのたぢからおのみことが、いっきにがばっと開け、無事に光を取り戻した」
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□2003.10.31 (Sat) |
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■いらっしゃいませ、今晩は
最近、蕎麦屋でも文庫本を100円で売る古本屋でも、入っていくと、「いらっしゃいませ、今晩は」といっせいに声が上がる。このあいさつを良しとすべきか。作家の常盤新平さんが、日経新聞(夕刊)『あすへの話題』の中でこの事象を「言葉の上すべり」と言っていた。
『いらっゃいませだけでいいのではないか、それにいっせいに叫ぶことはない、と私はあるとき苦情を言った。「お客様を歓迎しているのです」とそろいの着物を着た若い女の返事である。
「なにが歓迎だ。たんなる騒音だよ。店主の顔が見たい。」
変な抑揚をつけてどなるのもいて、耳に不快である。たまに入ると、出てくるときは、疲れをおぼえている。静かな古本屋のおやじの無愛想な表情が好ましく思われてくる』
常盤さんが言うように不快な面もあるが、このご時世、魚河岸の大将のように「景気がいい」という見方もできる。
さて、あなたはどちらですか?
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□2003.10.23 (Fri) |
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■開店のあいさつ
「チャイニーズレストラン プーアプー 岡崎店」からオープンの知らせと試食券とが届きました。初めて名を聞くお店ですが、コンセプトがおもしろいので、お店を新たに作ろうとする方には参考になりそうです。
それからもう1つ。中小企業経営者の「学び仲間」からの、創作割烹「円ん屋」開業のあいさつです。
「さて、このたび井ノ口新町にオープンする運びとなりました。
医食同源をさらに発展させた「癒食同源」の思想にもとづいた新しいスタイルの中華料理を、京都の町屋をイメージした和風建築で中庭を見ながらゆっくりとお楽しみいただこうという、新しいコンセプトの中華料理レストランでございます。
お一人様でも大勢様でも、季節の素材をバランスよくお召し上がりいただけるよう、メニューにも工夫を凝らしております」
『人々の生活を豊かにする・・・それは五感と心の満足、それに感動が加わって成し得るものだと思っています。
特に“食”の世界は奥が深く、本物の食文化を味わっていただけるには相当の努力と研究が必要でしょう。
私どもは、建設・不動産業を主たる業務としていますが、「進化し続けること、真の価値を提供することをいつも考え行動し、人々の生活をより価値あるものにすること」を企業理念として邁進しています。
その中で、この地域に無いもの、必要なものでも敢えて人のやらない難しい業態に挑戦し、この度、創作割烹「円ん屋」の開店に至ることができました。
これは、自ら別の苦労を体験することにより、日頃感じ得ない発見と価値観を知り、明日の真の価値を察知し、結果的にそれが「人々への良い価値の提供に繋がる」と考えたからです。
又、「お客様に良い店を作ってあげようと思うなら、まず自分で自分の店を作ってみろ」との思いを暖めてきた具体的物件とも言えます。
そういう意味では、今までに一番のこだわりと“力”が入ったお店かも知れません』
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□2003.10.17 (Sat) |
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■お釈迦様がもし社長だったら、業績不振のとき、リストラするんだろうか。
現代の名僧たちが語りかける経営に生きる仏教の教え
今朝の日経新聞に、上のような営業コピーが躍っています。
続けて、「複雑に絡み合う経営の難題。解決の糸口は、仏教にあった。経営者必携、聴けば聴くほど勇気が湧いてくる珠玉のCD講話集。これまで西洋的経営手法や、経営学では解き明かせなかった難題に仏教の教えから解決の糸口を導き出そうとする新たな試み」とあります。
なんだCDの売り込みか、と思いきや、私にとって仏教は身近な存在なので、少し気になります。内容を紹介します。
■テーマと講師
- 人間を経営する (松原泰道・南無の会会長)
- 自己を開発する (奈良康明・駒澤大学総長)
- 孤独を行き切る (瀬戸内寂聴覚・作家/天台寺住職)
- 他者を愛する (酒井大岳・曹洞宗長徳寺住職)
- 人の心をつかむ (紀野一義・正眼短期大学副学長)
- 決断力・実行力を養う (有馬頼低・臨済宗相国寺派館長)
- 病と死に向き合う (中野東禅・曹洞宗総合研究センター教化研修部門講師)
- 驕る心を戒める (西村恵信・花園大学学長)
- 逆境を克服する (酒井雄哉・天台宗大阿闇梨)
- 心豊かに生きる (西村公朝・天台宗大仏師法印)
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□2003.10.4 (Sun) |
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■心をつかむ
三越お得意様営業部部長の川上雄太郎さんが、「お客様の心をつかむ」ための、品物を買わせない勇気について語っていました。
「お客様、はっきり申し上げますが、そのブローチは似合いませんのでお薦めしません」
「安い買い物ではありません。必要なら取り置きもいたしますが、冷静になってもう一度お考えになっては・・・・・・」
「そのお年ではサファイアはまだお早いでしょう」
等々、お客様の目線に立ったアドバイスをしている。買ったあとお客様に後悔させたり、間違ったと思わせたりしたら元も子もない。販売員だけでなく、お店自体の信用を落としてしまう。販売員は目先の売り上げを上げたいと思い、何でも薦めがちですが、「品物を買わせない勇気」も必要だと、お客様の心をつかむ極意を示されていました。
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□2003.09.28 (Sun) |
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昨日の中日新聞に興味深いコラムが載っていたので紹介します。口述はもと吉本興業常務の木村政雄氏。漫才のやすきよのマネージャーを8年半務め、吉本興業の全国展開を推進した一人です。
『このごろ地方の時代とかって盛んに言うじゃないですか?これって、もう国は援助交際せえへんよって言うことでしょ!(笑)
パパは収入悪くなったから月額減らしてほしいねん。
できれば独立してほしいねんってことでしょ。(笑)
考えてみれば日本という国はもともと地方が中心の国だったわけですよね。
昔は各藩があって、それなりに地方に独自性があったと思うんです。
ところが明治になって先進諸国に追いつき追い越さなきゃいけなくなったから、どこか1カ所に
(資本や労働)を集約してしまって一致団結型でがんばってきたわけでしょ。
このやり方は国がキャッチアップしていくというか、先進国に追いつくときは非常に有効な手段であったわけですよね。
でも今もそれでええのかという時期に来てると思うんです。
ここでもう一回、中央の集権機構をバラしてしまって、地方を活性化していかなければという流れが片一方にあると思いますから、本当にローカルな時代やなぁとつくづく感じています。
でもたとえば大阪ですが、「キタ」という街に全然魅力ないでしょ。
これは東京のコピーやから。いわば小さい東京なんですね。
一流ホテルも建ってて、どこがちゃうねんていうのが本音。
福岡行っても、札幌行っても同じ景色やないですか。みんな東京を見ている。
だから東京にいかないとチャンスがないんですね。
大阪といえばどうもチャンスがなくなってきていますよね。
こういう所に限って、昔からいる人がいまだに威張っていると・・・。
そうすると若い子が出てきたときに、こういう人たちに潰されるから、みんな若い人は東京に行くわけですよ。特に才能のある人はそうですよね。
だからこの辺をもうちょっと取っ払わないと、若い人にチャンスのある街にしていくことで魅力のあるローカルになるのではないでしょうか』 |
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