リーダーには部下に「教える」責任はないが、「育てる」責任がある。 過去の知識や経験の伝達よりも、自ら考える動機づけのほうがはるかに大切だ。(資生堂・ 福原義春)
「船井幸雄の実践経営道場」(PHP文庫)によると、人材育成に必要な3つのルールがあるようです。 @ 人は、自分より人間性の優れた人を使うのは非常に難しい。 A 実際の仕事を通じて教育・訓練をするのが最も効率が上がる。 B 生活の現場、仕事の現場、それも、なるべく根元的なものの現場から、直接体験をして答え を得るのが最も教育・訓練効果が高い。
船井さんは、こうしたことから常に幹部社員には次のように言っているそうです。
部下を持つ者の仕事の中で重要なことは、部下の人間性と力をなるべく短期間に効率的に向上させることである。そのためには、実際の勤務時間とは別に、自分の部下が毎日、朝5時から夜11時まで年中無休で勉強し、働かなければならないように仕事を命ずることである。 その仕事内容は、できるだけアタマがよくなり、意志が強くなり、プラス発想をしないと達成できないようなものほどよい。
“鬼のような”という言葉が影を潜めた現在、船井さんのように鬼になることも時には必要ではないでしょうか。しごきしごかれの関係でしか、身につかないものが多くあるはずです。 この関係こそが、技の伝承に繋がるのでしょう。