例の原料期限切れ問題で、「不二家」が連日連夜ヤラレています。
それはそれで仕方のないことですが、不祥事が発覚してからの、マスコミや文化人と言われる方々の“不二家たたき”はちょっと異常な気がします。
そう思っていた矢先、不二家・埼玉工場のある新座市の須田市長が、不二家のキャラクター「ペコちゃん」を特別住民として登録することを提案しました。
市長は、「工場が閉鎖すれば雇用問題に直結する」として、工場の存続を要望。
その中で、ペコちゃんを「特別住民」にすることで「一体感が醸成され、市民にも不二家の再建に協力する意識が育つ」と説明したのです。
少しほっとしました。不二家にも、微かに灯りが見えてきたのではないでしょうか?
それにしても、さも悪人を見つけたように総たたきするマスコミは、嫌ですねぇ。
正義振ることは、恥ずかしいことのような気がします。
“不二家たたき”は、今の世相そのものを反映していて、いじめの構図もこれと同じではないでしょうか?嫌なやつを見つけて、寄ってたかっていじめているような・・・・・・。
そんな図から、かつての詩を思い出しました。詩集「姫」に収められている一遍。
教師がいやになった/嫌いな子もたくさんいるのだ
ひいきしたい子もいる/好きな子といっしょにいやな奴を苛めたいが
もらるは/それをゆるさない
(伊藤比呂美「さるすべり」)
不二家問題 落語家・立川談志の意見 http://kodansha.cplaza.ne.jp/danshi/